ベルリン国際映画祭を受賞した日本人・日本映画。「金熊賞(きんくましょう)」「銀熊賞(ぎんくましょう)」などの一覧。ジブリのアニメ「千と千尋の神隠し」(宮崎駿監督)ほか。
年 | 受賞作 | 詳細 |
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2002 |
「千と千尋の神隠し」
監督:宮崎駿 |
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1963 |
「武士道残酷物語」
監督:今井正 |
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年 | 受賞作 | |
---|---|---|
2021 |
「偶然と想像」
監督:濱口竜介 |
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1987 |
「海と毒薬」
監督:熊井啓 |
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年 | 受賞者 |
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2014 |
黒木華
「小さいおうち」 |
2010 |
寺島しのぶ
「キャタピラー」 |
1975 |
田中絹代
「サンダカン八番娼館 望郷」 |
1964 |
左幸子
「にっぽん昆虫記」「彼女と彼」 |
2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 |
年 | 部門 | 受賞作・受賞者 |
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2025 | 短編銀熊賞 | 「普通の生活」 (短編アニメ) 水尻自子(みずしり・よりこ)監督 ![]() 予告編→ |
2023 | 金熊賞 | 「アダマン号に乗って」 (ドキュメンタリー) ![]() フランスと日本の共同製作。日本の映画配給会社「ロングライド」が製作費の一部を出資した。 パリにあるユニークな精神障害者施設を追った。川に浮かぶ船「アダマン号」の中にあるデイケア施設。メンタルヘルス療法の一つとして、文化・芸能活動を取り入れている。 施設の日々を丁寧に記録。障害と向き合う人々はカメラに率直な気持ちを吐露する。 予告編→ |
2022 | 短編部門の特別賞 |
「半島の鳥」
(短編アニメ) 和田淳(あつし)監督 ※日仏共同製作 |
アムネスティ国際映画賞 特別表彰 |
「マイスモールランド」
川和田恵真監督 予告編→ |
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2021 | 審査員グランプリ賞(銀熊賞) | 「偶然と想像」
濱口竜介監督 ![]() 予告編→ |
2020 | エンカウンターズ部門グランプリ | 「仕事と日(塩尻たよこと塩谷の谷間で)」
C・W・ウィンター、アンダース・エドストローム監督 |
フォーラム部門 エキュメニカル審査員賞 |
「精神0」
想田和弘監督 |
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ジェネレーション14プラス部門 ガラスの熊賞特別賞 |
「風の電話」
諏訪敦彦監督 |
2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 |
年 | 部門 | 受賞作・受賞者 |
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2019 | パノラマ部門の観客賞(最高賞)
国際アートシアター連盟賞 <2冠>(2冠) |
「37セカンズ」
HIKARI監督 ネトフリ配信→ |
ジェネレーション14プラス部門 ガラスの熊賞特別賞 |
「ウィーアーリトルゾンビーズ(WE ARE LITTLE ZOMBIES)」
長久允監督 |
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2018 | パノラマ部門 国際映画批評家連盟賞 |
「リバース・エッジ」
行定勲監督 |
2017 | パノラマ部門 テディ賞審査員特別賞 |
「彼らが本気で編むときは、」
荻上直子監督 |
ジェネレーション部門 ガラスの熊賞特別賞 |
「The Foolish Bird」
大塚竜治監督 |
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2016 | パラノマ部門 国際アートシアター連盟賞、ハイナー・カーロウ賞 |
「フクシマ・モナムール」
ドーリス・デリエ監督 |
2015 | 短編コンペティション部門 アウディ短編映画賞 |
「PLANET Σ」
瀬戸桃子監督 |
2014 | 女優賞 (銀熊賞) |
黒木華
「小さいおうち」 予告編(Amazon)→ |
フォーラム部門 国際映画批評家連盟賞 |
「FORMA」
坂本あゆみ監督 |
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ジェネレーション部門 ガラスの熊賞特別賞 |
「人の望みの喜びよ」
杉田真一監督 |
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2013 | フォーラム部門 エキュメニカル審査員賞特別賞 |
「先祖になる」
池谷薫監督 |
2012 | 短編部門 (銀熊賞) |
「グレートラビット」
和田淳監督 |
フォーラム部門 国際アートシアター連盟賞 |
「かぞくのくに」
ヤン・ヨンヒ監督 |
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ジェネレーションKプラス部門 ガラスの熊賞特別賞 |
「聴こえてる、ふりをしただけ」
今泉かおり監督 |
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ジェネレーション14プラス部門 ガラスの熊賞特別賞 |
「663114」
平林勇監督 |
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2011 | フォーラム部門 国際映画批評家連盟賞、最優秀アジア映画賞 |
「ヘヴンズ ストーリー」
瀬々敬久監督 |
タレント・キャンパス部門 ベルリン・トゥデイ賞 |
「ハックニーの子守歌」
三宅響子監督 |
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2010 | 女優賞 (銀熊賞) |
寺島しのぶ
「キャタピラー」 予告編(Amazon)→ |
パノラマ部門 国際映画批評家連盟賞 |
「パレード」
行定勲監督 |
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ベルリナーレ・カメラ賞(特別功労賞) | 「おとうと」
山田洋次監督 |
2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 |
年 | 部門 | 受賞作・受賞者 |
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2009 | フォーラム部門 国際映画批評家連盟賞、カリガリ賞 |
「愛のむきだし」
園子温監督 |
2008 | パノラマ部門 マンフレート・ザルツゲーバー賞 |
「めがね」
荻上直子監督 |
フォーラム部門 最優秀新人作品賞 |
「パーク アンド ラブホテル」
熊坂出監督 |
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フォーラム部門 最優秀アジア映画賞、国際アートシアター連盟賞受賞 |
「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」
若松孝二監督 |
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2007 | フォーラム部門 最優秀アジア映画賞 |
「無花果の顔」
桃井かおり監督 |
2006 | フォーラム部門 最優秀アジア映画賞 |
「ディア・ピョンヤン」
ヤン・ヨンヒ監督 |
ベルリナー・ツァイトゥング紙・新聞読者賞 | 「Strange Circus 奇妙なサーカス」
園子温監督 |
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2005 | フォーラム部門 国際アートシアター連盟賞 |
「真昼ノ星空」
中川陽介監督 |
ジェネレーション14プラス部門 ガラスの熊賞特別賞 |
「KAMATAKI -窯焚-」
クロード・ガニオン監督 |
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ベルリナーレ・カメラ賞(特別功労賞) | 松竹 | |
2004 | キンダーフィルムフェスト部門 ガラスの熊賞特別賞 |
「バーバー吉野」
荻上直子監督 |
2003 | フォーラム部門 最優秀アジア映画賞 |
「幸福の鐘」
SABU監督 |
2002 | 金熊賞 | 「千と千尋の神隠し」
宮崎駿監督 ※「ブラディ・サンデー」とのタイ受賞 ![]() 日本のアニメ史上、最高傑作と評される。 アニメどころか、実写を含めた全邦画の中でトップ級の名作という評者も多い。 海外でも歴史的な高評価を得ており、 英BBCが2016年に世界の映画評論家の投票で選んだ「21世紀の偉大な映画ランキング」では、 堂々の4位に入った。 また、2017年に米紙ニューヨーク・タイムズが選んだ「現時点での21世紀ベスト映画」でも見事に2位に選ばれた。 日本のアニメとして初めて米国アカデミー賞の長編アニメ賞に輝いた。 商業的にも空前の大成功となった。 国内興行収入は「タイタニック」を追い抜き、歴代トップとなった。 2020年に「鬼滅の刃(きめつのやいば)無限列車編」に抜かれるまで、20年近くにわたって歴代1位の座を維持した。 家族向けファンタジー。宮崎駿監督が生み出したユニークな幻想的世界が展開される。 見事な絵力。日本各地に伝わる民話を踏まえて作られたという。 題名の「千と千尋の神隠し」の「千尋(ちひろ)」とは主人公の少女の名前であり、「千」は千尋のニックネーム。 「神隠し」とは、子供が急に行方不明になること。昔、神のしわざだと考えられていた。 それまでの宮崎作品の主人公は、明るく前向きなキャラクターが多かった。 そして優れた能力を持っていることが多かった。 しかし、本作の主人公・千尋は映画の冒頭で、むくれ顔でしゃべる。ひ弱な体つきだ。 「普通の女の子」のイメージ。 そんな彼女が、1人で非日常的な別世界へと迷い込む。 様々な困難にぶつかるうちに、眠っていた力が呼び覚まされていく。 わずか数日の異次元体験の中で、大きな変化を遂げることになる。 【あらすじ】 10歳の少女・千尋は、両親と一緒に、都会から田舎へと引っ越すところだ。 転居先の家へと車で移動しているときに、不思議な山の中に迷い込む。 テーマパークのような昔の日本の町だった。 両親と離れ離れになってしまう。 行き着いた先はお風呂屋さんだった。 このお風呂屋さんは、様々なお化けが、疲れを癒すお店だった。 店を経営するのは、「湯バーバ」という魔女。千尋は、生き残るために湯バーバの下で働き始める。 【長さ】2時間5分 【興行収入】316億8000万円 【声優】柊瑠美、入野自由、夏木マリ 【脚本】宮崎駿 【主題歌】「いつも何度でも」(歌手:木村 弓) 【他の受賞歴】 アカデミー賞長編アニメ賞 (出典:ジブリ一覧→) |
パノラマ部門 国際アートシアター連盟賞 |
「リリイ・シュシュのすべて」
岩井俊二監督 |
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ベルリナー新聞賞、国際シネクラブ賞 | 「アレクセイと泉」
本橋成一監督 |
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2001 | パノラマ部門 ベルリナーレ・カメラ賞(特別功労賞) |
「日本の黒い夏─冤罪」
熊井啓監督 松本サリン事件が題材。捜査と報道の在り方に一石を投じた。 熊井啓(くまい・けい)1930年(昭和5年)、長野県豊科町(現安曇野市)生まれ。旧制松本高校から信州大学に進み、卒業後に独立プロを経て1954年に日活入社。海外での評価も高く「海と毒薬」(1986年)でベルリン映画祭審査員特別大賞、「千利休 本覺坊遺文」(1989年)でベネチア映画祭監督賞、「式部物語」(1990年)でモントリオール映画祭芸術貢献賞が贈られた。 |
フォーラム部門 最優秀新人監督賞、国際アートシアター連盟賞 |
「LOVE/JUICE」
新藤風監督 |
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2000 | コンペティション部門 アルフレッド・バウアー賞 |
「独立少年合唱団」
緒方明監督 |
フォーラム部門 国際映画批評家連盟賞受賞 |
「MONDAY」
SABU監督 |
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最優秀アジア映画賞 | 「ナビィの恋」
中江裕司監督 |
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最優秀新人監督賞特別賞 | 「TRUTHS:A STREAM」
槌橋雅博監督 |
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ベルリナーレ・カメラ賞(特別功労賞) | 「どら平太」
市川崑監督 |
2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 |
2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 |
2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 |
年 | 部門 | 受賞作・受賞者 |
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1976 | 短編部門 金熊賞 |
「彫る 棟方志功の世界」
柳川武夫監督 |
1975 | 主演女優賞 (銀熊賞) |
田中絹代
「サンダカン八番娼館 望郷」 熊井啓監督。九州から東南アジアに出稼ぎに出た「からゆきさん」の悲劇を描いた。国策の犠牲となった女性たちの姿をとらえた。 米アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた。 |
2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 |
2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 |
2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 | 1980年代 | 1970年代 | 1960年代 | 1950年代 |
ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品した日本や日本人の作品の一覧表です。出品されたものの、受賞しなかった作品になります。
年 | 監督 | 出品作品 |
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2017 | さぶ | 「ミスター・ロン」 |
2016 | 泉原昭人 | 「ウィータ・ラカーマヤ」 |
2015 | さぶ | 「天の茶助」 |
年 | 監督 | 出品作品 |
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2008 | 山田洋次 | 「母べえ」 |
2005 | 山田洋次 | 「隠し剣 鬼の爪」 |
2003 | 山田洋次 | 「たそがれ清兵衛」 |
2002 | 阪本順治 | 「KT」 |
2001 | 原田眞人 | 「狗神 INUGAMI」 |
利重剛 | 「クロエ」 | |
2000 | 緒方明 | 「独立少年合唱団」 |
年 | 監督 | 出品作品 |
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1999 | 森田芳光 | 「39 刑法第三十九条」 |
1998 | 大林宣彦 | 「SADA 戯作・阿部定の生涯」 |
1997 | 篠田正浩 | 「瀬戸内ムーンライト・セレナーデ」 |
1993 | 坂東玉三郎 | 「夢の女」 |
1992 | 熊井啓 | 「ひかりごけ」 |
年 | 監督 | 出品作品 |
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1989 | 山田洋次 | 「ダウンタウン・ヒーローズ」 |
1985 | 中島貞夫 | 「瀬降り物語」 |
1984 | 蔵原惟繕 | 「南極物語」 |
1983 | 工藤栄一 | 「野獣刑事」 |
1982 | 熊井啓 | 「日本の熱い日々 謀殺・下山事件」 |
柳町光男 | 「さらば愛しき大地」 | |
1981 | 鈴木清順 | 「ツィゴイネルワイゼン」 |
年 | 監督 | 出品作品 |
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1978 | 左幸子 | 「遠い一本の道」 |
1976 | 高林陽一 | 「本陣殺人事件」 |
1975 | 熊井啓 | 「サンダカン八番娼館 望郷」 |
1974 | 熊井啓 | 「朝やけの詩」 |
1973 | 山本暎一 | 「哀しみのベラドンナ」 |
1972 | 斎藤耕一 | 「約束」 |
1971 | 市川崑 | 「愛ふたたび」 |
1970 | 熊井啓 | 「愛奴」 |
年 | 監督 | 出品作品 |
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1969 | 羽仁進 | 「地の群れ」 |
1968 | 羽仁進 | 「初恋・地獄篇」 |
1967 | 中村登 | 「惜春」 |
1965 | 若松孝二 | 「壁の中の秘事」 |
1964 | 羽仁進 | 「彼女と彼」 |
今村昌平 | 「にっぽん昆虫記」 | |
1962 | 小津安二郎 | 「小早川家の秋」 |
石原慎太郎 | 「二十歳の恋」 | |
羽仁進 | 「満たされた生活」 | |
1961 | 黒澤明 | 「悪い奴ほどよく眠る」 |
1960 | 増村保造、吉村公三郎、市川崑 | 「女経」 |
今村昌平 | 「にあんちゃん」 |
年 | 監督 | 出品作品 |
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1959 | 家城巳代治 | 「裸の太陽」 |
1958 | 滝沢英輔 | 「怪談 白夜の妖女」 |
1957 | 内田吐夢 | 「暴れん坊街道」 |
稲垣浩 | 「嵐」 | |
1956 | 豊田四郎 | 「白夫人の妖恋」 |
1954 | 黒澤明 | 「生きる」 |
1953 | 五所平之助 | 「煙突の見える場所」 |
1952 | 黒澤明 | 「羅生門」 |